八大見どころ

Eight Highlights

八大見どころ

Tile with Scratch Finish

スクラッチ・タイル

スクラッチ・タイル

林百貨店の外壁に使用されているスクラッチ・タイルは、1920年代前後の日本統治時代における建築でよく用いられた建築資材です。台湾ではその多くが北投窯で生産されましたが、日本では「スクラッチ・タイル」と呼ばれています。タイルの表面には凹凸のある溝が刻まれているのが特徴です。最も一般的なものは13本の溝があるため、一般に「十三溝面磚(13本溝タイル)」としばしば呼ばれます。その他にも、7本、9本、さらには20本以上の溝があるものや、林百貨店の外観に見られるような不規則な溝を持つものもあります。

Shintoist Shrine at the Top Floor

屋上神社

屋上神社

林百貨店の屋上にある神社は、1932年の開業当時には設置されていませんでした。「末広社」と呼ばれるこの神社は、会社の守護神を祀るためのもので、開業から半年後の1933年5月12日に落成し、「披露宴(お披露目会)」が催されました。当時はデパートの一般客には開放されていないエリアでした。現在では、台湾に唯一現存する店舗建築内の「空中神社」となっています。

Marks of the WWII

第二次世界大戦の痕跡

第二次世界大戦の痕跡

太平洋戦争中、台湾は米軍による空襲を受けました。1945年3月1日、連合国軍は台南に対して史上最も激しい空襲を行い、本町(現・民権路)および末広町(現・中正路)一帯に一連の大爆撃を敢行しました。これにより、林百貨店の屋根や床スラブの一部が破壊され、隣接する台南州庁などの政府機関はさらに深刻な被害を受けました。林百貨店の建物のファサード(修復時に穴埋め済み)や屋上には、今も爆撃や機銃掃射の痕跡が残されています。

Color Floor

カラー床

カラー床

林百貨店の内部にあるカラー床は2つのタイプに分かれています。一つは硬質で滑らかな質感の「テラゾー(人造大理石・磨き出し)」床、もう一つは軟質で弾力性のある床です。どちらも伝統的な技法で作られた灰色とオレンジ色の市松模様(または交互の配色)のテラゾー床で、耐久性と耐火性を備えた弾力のある素材です。木屑や合成樹脂が含まれており、当時導入された最先端の床材として、建築構造において深い歴史的意義を持っています。

Windows

窓

林百貨店の通りに面した部分は、街の景色を一望できるようすべて大きな窓が配置されており、建物の角にはアクセントとして丸窓が添えられています。当時、林百貨店はこの地域で最も高い建物の一つであったため、5階はレストランとして使用されていました。運河や安平(アンピン)の海岸に面した西側には大きな八角形の窓(八角窓)が設けられ、夕日の美しい遠景を見下ろせるようになっていました。1930年代当時、文人や雅士たちにとって最も風情のある社交場であり、台湾の著名な文学家である葉石濤(ヨウ・セキトウ)の作品にもこの景色が描写されています。

Hand-activated roller door

手動式シャッター

手動式シャッター

手動式シャッターの設置は、当時としては非常に先進的な「防犯設備」の一つとみなすことができます。林百貨店の「手動式シャッター」は、鋳鉄製の歯車を手動で回して昇降を制御する仕組みで、当然ながら人の手によって操作されていました。現在でも3つのシャッターが当時のまま残されており、1階ロビーの内側では、その設備の一部やコンポーネント(構成部品)を見ることができます。

Elevator with Floor Indicator Dial

指針式エレベーター

指針式エレベーター

当時、林百貨店で最も人々を賑わせたのが、内部にあるエレベーター(台湾語で「流籠:リウロン」と呼ばれた籠式昇降機)でした。当時、林百貨店は南台湾で最も早く現代的なエレベーター設備を備えた場所の一つであり、制服を着たエレベーターガールが操作していました。当時の台南の人々にとって「林百貨店に行ってエレベーターに乗る」ことは、斬新でハイカラなレジャー活動でした。オリジナルのエレベーターは12人乗りでしたが、当時の機械式ガイドレール構造をそのまま保存するため、現在のエレベーターは6人乗りの小ぶりなサイズに縮小されています。周囲には透明なガラス壁が採用されており、乗車しながら外の景色を楽しめるほか、各階のエレベーターシャフトの周りには円形の換気窓が設けられています。

Top Floor Elevator Shaft

屋上エレベーターシャフト

屋上エレベーターシャフト

6階に位置するこの構造物は、神社の横に八角形の展望台のような造りでそびえ立っており、アーチ橋で結ばれています。もともとはエレベーターシャフトと機械室があった場所です。この天窓からは、エレベーターの内部空間や稼働の様子を見ることができます。1930年代当時は、ここから運河や安平の海岸までをも見渡すことができました。